1894発行の刺繍本
CouleureStaff /先日、図書館のオンライン検索で「embroidery」と検索し
古そうな順番に予約をしてみました。
届いたという通知があったので行ってみると
取り寄せ料金の手続きをするためにカウンターで本を確認している時、
本を開いた司書の女性と、私が思わず「WOW!」と声をあげました。
すると、
隣のスタッフが「その本、すごいわよねー。先ほどみたのよ」と。
「これって貸し出していいのかしらね、1894年出版の原本だわ」
「返却ボックスに絶対入れないでね」とふたりが言うのも納得がいくほど
古い本だったのです。
私たちが思わず歓声をあげたのは
見開きの、絹糸見本帳です。
小さなカードに、250色ほどの糸が見本として巻き付けられており
きれいに貼り付けられていたのです。
中を読むと「Liberty社による掲載許可に多大な感謝を申し上げます」と
書いてあります。リバティがスポンサーしたのでしょうか。
本の後の方にはリバティの広告もありました。
窓から差し込む光のなかできらきらと輝く「Filo Floss silk」と
100年以上前の本の重み、
不思議な理由で(おそらくうっかり)借りられたことによる
驚きや喜びが一度に味わえたタイムトラベル気分になった午後でした。
祭壇など教会の内装にふさわしい図案を紹介している本です。