秋のブーケ
CouleureStaff /以前住んでいた海辺の町には
花屋さんがたくさんありました。
バギーを押して歩き回ることが多いと
自然とお店の方々とも親しくなることが増え
お花屋さんで、ほんの数本でも遠慮なく買うことができる、
そのような間柄のお店がいくつかみつかり
子どもたちが小さいときはずいぶんと助けられました。
こちらの町には、ふたつの花屋さんがあります。
ひとつめはオランダの花屋さん。
天井から変わった観葉植物がたくさんたれさがり、
床に置かれた花瓶には、菊やダリア、チューリップ。
けっこう個性が強いものばかりなのですが
好きなお店です。
もうひとつは、髭の花屋さんという名前のお店。
男性ふたりが、午前中だけあけていて
午後は大きな空間のアレンジメントを行なっているようです。
先日、お祝いの花束をお願いする機会がありました。
秋色で、とだけ電話口でお伝えしたら
なんだかもりだくさんの花を取り合わせてくれました。
モリモリの髭をはやした彼が、モリモリの花束を。
これがまた重くてびっくりしたのですが、
合間合間に入れてくれたフリージアの香りがよく
たくさんの秋色が楽しいアレンジでした。
これから、自然の少ない町へ移る彼女に
秋をわけられたような嬉しい気持ちになりました。(K)