ピーターラビットの家へ
CouleureStaff /湖水地方へ行ってきました。
私の一番の目的は、ビアトリクス・ポターの家へ行くこと。
娘が、ピーターラビットのシリーズが大好きなので
私が訪れたときと同じくらいの年齢で連れていってみたかったのです。
子ども心に覚えているのは、絵本のシーンが
庭や家、村の各所にあったこと。
でも、7歳くらいだったので
この家が著者にどのような意味を持っていたのか、
ナショナルトラストの保全活動の成果で残っている奇跡、
お話の内容も、今ほどよくわかっていなかったようです。
今回は、絵本の内容を熟知している子どもたちと一緒なので
庭も家も、見るところがたくさんあります。
私自身も、伝記などを読んでいたので(映画もいいですね)
すべてが感慨深く、ビアトリクスのインスピレーションの源に
ふれた感動で心が満たされました。
こちらの「Hill Top」コテージは、
彼女が未婚のときに買うことを許された家で、
もちろん、ひとりで移り住むことは許されない時代なので
時折、お休みの時に訪れていたようです。
婚約者と住もうと思って手を入れていた家ですが、
残念ながら婚約者は病に倒れます。
悲しみを癒やす助けになったのもこの家です。
その後、幸せな結婚をしたビアトリクス・ポターは
Hill Topのすぐそばにある家に夫婦で住みながら、
毎日のように、コテージを訪れて、
ただゆっくりと窓際に座ったり、
庭の手入れをしたり、
人形の家のなかみを少し入れ替えたり...
寒い雨の日には「ちょっと家のお相手をしてくるわね」と言って、
暖炉に火をくべたりしていたそうです。
家は、宝箱のような場所だったのだろうと感じます。
「すべてのものが、丁寧に選ばれ、配置されている」と
スタッフの方がおっしゃっていました。
ナショナル・トラストに寄贈するときの条件は
「すべてのものを、そのままにしておくこと」。
そのままの空間に足を踏み入れることができる魔法のような経験。
本当に、感動でした。
少しですが、写真をご紹介させてください。
マクレガーさんのお庭です。
ピーターが、大急ぎで走って逃げた場所。
手前は、ルバーブ。初夏のごちそうです。
娘は、ビアトリクス風の服装でおでかけ気分を楽しみました。
購入した時、ネズミがたーーーーっくさんいて、
それはそれは大変だったそうです。
そこから生まれたお話が「ひげのサムエルのおはなし」
ネズミ対策としてネコを家におき...
この壁と門はどのお話か、思い浮かぶ方はいらっしゃいますか。
トムたちが座っていた場所です。
こちらは、村のなかにある家の手前。
鮮やかなガーデンですね!
「パイがふたつあったおはなし」のなかで、
ダッチェスが立っていた家の前の庭は、
ここからインスパイアされたとか?!
(私の一番好きなお話のひとつ)
マーガレットがかわいらしく咲いていました。
以前は予約できずに並んでいたのですが
今は、オンラインで予約が必須。
必ず事前予約をしてくださいね。
ドイツ、アメリカ、カナダなどさまざまな国の方が
みんな「大好きなの!」という気持ちで集まる
素敵な空間でした。
ちなみに、
Audibleで「Beatrix Potter: The Complete Tales」を
よく聞いていた子どもたち。
いくつも似たような商品がある可能性があるので、
Narrated by Gary Bond, Michael Hordern, Rosemary Leach and Janet Mawを
おすすめしたいです。
音楽や読み方が大げさすぎず、よいです。英語が懐かしい感じ。
聞いてから本を読むとずいぶんととっつきやすくなります。