1894発行の刺繍本
/先日、図書館のオンライン検索で「embroidery」と検索し古そうな順番に予約をしてみました。 届いたという通知があったので行ってみると取り寄せ料金の手続きをするためにカウンターで本を確認している時、本を開いた司書の女性と、私が思わず「WOW!」と声をあげました。 すると、隣のスタッフが「その本、すごいわよねー。先ほどみたのよ」と。「これって貸し出していいのかしらね、1894年出版の原本だわ」「返却ボックスに絶対入れないでね」とふたりが言うのも納得がいくほど古い本だったのです。 私たちが思わず歓声をあげたのは見開きの、絹糸見本帳です。小さなカードに、250色ほどの糸が見本として巻き付けられておりきれいに貼り付けられていたのです。 中を読むと「Liberty社による掲載許可に多大な感謝を申し上げます」と書いてあります。リバティがスポンサーしたのでしょうか。本の後の方にはリバティの広告もありました。 窓から差し込む光のなかできらきらと輝く「Filo Floss silk」と100年以上前の本の重み、不思議な理由で(おそらくうっかり)借りられたことによる驚きや喜びが一度に味わえたタイムトラベル気分になった午後でした。 祭壇など教会の内装にふさわしい図案を紹介している本です。
スターアニスのちから
/梅の便りをいただくと 日本の初春を感じます。 イギリスは、水仙がひらきはじめ 朝晩が格段に明るくなってきたので 春めいた気持ちになっているのですが 気を抜いてはだめ!春は4月中旬からなのです。 そんなわけで、いまだ湿っぽく、寒くもあるので 煮込み料理がありがたい日々。 先日、スロークッカーで作ったビーフシチューを 友人のところで少しいただきました。 こっくりとした、深い味。美味しい。 我が家の味とはなにか違うものが入っているみたい。 彼女はトマトをほとんど入れないので そこがそもそも違うのですが、 大きな違いは、小さなスターアニスにありました。 「スターアニスとクローブ、 パセリやミントの生葉を少し入れて煮込むのよ」と彼女が教えてくれました。 さっそく家で試してみたら、深みがましたようでした。 アニスは入れすぎると強いので、 量にあわせて加減をしてくださいね。 我が家は一番大きなル・クルーゼよりも ちょっと多いくらいの量で、ひとつのアニスをいれました。 クローブ、ホールペッパーもお好みで。 私は3,4ほどいれました。